2023年の人気日系日焼け止めのまとめ
クレ・ド・ポー・ボーテ クレームUV n

まず、この製品が好きではないことを言いたいと思う。ただし、資生堂の開発方針は理解できる。この製品は、現時点において世界各国の法的状況に基づいて開発された最適解だと考えられる。欧州連合(EU)とアメリカが環境保護に力を入れるようになり、通常使用されていたOMCなどの紫外線吸収剤は海洋保護などの理由で使用できなくなった。また、欧州では「ナノ酸化亜鉛」に対する受け入れ度が低い。特にEUは「ナノ酸化金属物が血液に浸透する可能性がある」と考えている。だから、多くの紫外線吸収剤を使用出来なくなることで、欧米の日焼け止めクリームは質感が繊細だと言い難い。
PS:現時点では、ナノ酸化亜鉛が血液に浸透することを示す証拠はない。また、血液に浸透した場合の具体的な体への損害も不明。ただし、心配な方は使用を避けてください。
資生堂は【OMC】や【酸化亜鉛】などの従来の日焼け止め剤の技術が比較的成熟しており、製品ラインも充実している。処方例もかなり多い。したがって、各国の法律を考慮しながら製品の使用感を向上させることは資生堂にとって非常に大きな挑戦だと考える。
この製品は「OMC」や「ナノ化酸化亜鉛」を徹底的に排除し、比較的新しい紫外線吸収剤をベースにしており、同時に【ポリシロキサン-15】をUVBフィルターとして使用している。製品の高い付着力を確保しながら、日焼け防止膜自体が速く崩れないようになっている。少量の酸化亜鉛と酸化チタンを色調剤として使用し、桃色のような可愛らしい色味を再現している。使用感はチーズケーキのような濃厚さ。乾燥肌以外の人にはあまり意味のない商品。旧バージョンと比較して、防水性能が大幅に向上。ただし、注意が必要な点は、中に含まれる【オクトクリレン】がアレルギーを引き起こすリスクがあるかもしれないこと。敏感肌の方にはあまりおすすめできず、目の周りが敏感な人は目にしみる可能性がある。【オクトクリレン】自体は非常に安全な紫外線吸収剤であり、世界中で多く使用されている。健康な乾燥肌で、汗をかきやすい場合はおすすめ。