2024BestCosme(1)プチプラクレンジング編
Sofina乾燥肌のための美容液メイク落としオイル
ESTクレンジングエッセンス オイル
花王は高級スキンケアにおいては目立った功績は少ないものの、クレンジング、洗顔の開発に関しては、Kaneboと並んで日本国内で最も実力を持つ企業だと思う。これは、花王Chemicalが提供する高品質な原材料のおかげで、花王はグループ全体の優れた資源を結集し、あらゆる価格帯で一流のクレンジング製品を開発できるわけ。今回、紹介する2つの製品は新製品ではないが、今年再び購入して使用してみた。初めて使ったのは10年以上前だったが、今でもこれら2つのクレンジングオイルは非常に優れた製品であり、花王ならではの特徴を持っていると思う。
花王は「水性クレンジング」を作るのが非常に得意。SofinaとEstはクレンジングオイルとはいえ、そのテクスチャーはむしろOrbisのオイルフリーの「クレンジングリキッド」に近いもので、非常にさっぱりとしている。製品には高濃度の「グリセリン」が基剤として配合され、複数の「PEG乳化剤」や「ポリグリセリン系の界面活性剤」が乳化効果をサポートし、洗い流し後の保湿を保ちながらファンデーションや日焼け止めの防水膜をすばやく崩壊させる。だから、洗浄力と保湿の感触を両立させる。Sofinaの配合では「グリセリン」の割合が非常に高いため、Orbisのように水のような軽い感触ではなく、少し油脂が肌を包み込むような感触があるが、全くべたつかない。肌に塗布するとすぐに広がり、肌表面の界面張力を低下させ、マッサージする途中にベースメイクや日焼け止めの粉体を素早く包み込める。脱脂力が弱いため、乾燥肌の方でも安心して使用できる。Sofinaの使用感はとても面白く、処方中に少量の「APG系界面活性剤」が添加されているため、通常のクレンジング製品とは異なり、マッサージ中に少量の泡が立つことが特徴。
ESTの使用感は価格に見合ったもので、Sofinaよりも価格が2倍近く高いだけあって、処方にも多少の調整がされている。ESTの処方では、「水」と「多価アルコール」の割合が「グリセリン」よりも高いため、質感がさらにさっぱりとし、流動性も高くなっている。テクスチャーはデパコスの濃密化粧水に近い。また、処方には花王の看板成分である「ヒバマタエキス」や「月下香培養エッセンス」が含まれ、クレンジングの途中に物理的な摩擦による肌のダメージを軽減する。私の実感では、SofinaとESTの違いはそれほど大きくなく、クレンジング後の保湿効果はESTが若干優勝。Sofinaは「APG系界面活性剤」を含んでいるため、クレンジング力がやや高く、保湿効果と洗浄力のバランスが良いと感じる。
どちらもウォータープルーフの日焼け止めを落とすことができるが、Anessaのような塗料のようなスーパーウォータープルーフ製品には、昨年紹介したBioreを使用することをお勧めする。Bioreは特殊な「合成エステル」を配合し、防水膜を効果的に破壊するため、保湿効果はあまりないが、花王が製造する全てのクレンジング製品の中でも画期的な存在だと今でも思う。